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| 12.モンシロチョウ /シロチョウ科 |
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似た種類にタイワンモンシロチョウがあるが神戸には産しない。スジグロシロチョウ、エゾスジグロシロチョウにやや似るが、まぎらわしいほどではない。 春型は黒色部が少なく、夏型はよく発達するが、例外的なものも少なくない。また通常夏型の方が大型になる。雌は雄に比べて前翅表面基部に暗色部が広がり、その他の黒斑も大きい。秋には春型に近い個体が出る。
主に畑地、草原のような明るい開けた地を好み、林の縁や山道ではスジグロシロチョウに置きかわる。アブラナ科の作物の害虫として知られ、作物について現在も分布を広げつつあり、かつて本種を見なかった北アメリカやオーストラリア、ニュージーランド方面にまで分布を広げている。
数が多く飼育もしやすいなど、生態学の研究材料として好都合な条件をそなえているため利用されることが多い。
年に6〜8回位の発生をくり返しているものと見られ、暖かい年で2月中旬、ふつう2月下旬頃から12月上旬にわたって成虫の発生を見るが、3〜4月と10〜11月に数が多く、6〜8月は少ない。その原因は畑作の関係、天敵寄生蜂の発生経過、高すぎる気温などが考えられるが、天敵の影響が最も大きいのではないかと思われる。真冬にも幼虫を見ることがあるが正常な越冬態は蛹である。自然状態の幼虫は越冬可能かどうか不明であるが、飼育箱に収容すれば屋外においても暖かい日には餌をとり、早春蛹化することが多い。
食草としてはキャベツを特に好み、ダイコンにも多い。アブラナ類はそれほどでもないなど、微妙な選り好みが見られる。アブラナ科の雑草にもつくが少ない。作物依存の傾向が強いため人の生活範囲との関係が興味深い。
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