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| 11.ミヤマカラスアゲハ /アゲハチョウ科 |
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カラスアゲハに似るが、次の各点で区別できる。
- 雄の性標はカラスアゲハより大きい。
- 前翅表面の外縁に平行に明るい青緑色の帯が出て、後翅へつづく。
- 前翅裏面の外縁に平行な白色帯はカラスアゲハは前へ広がる形をとるが本種は広がらない。
- 後翅裏面の中央近く、外縁に平行に黄白色帯が現れる。この帯は春型では明瞭であるが、神戸の夏型雄ではほとんど消失したものが多いので注意を要する。
- 後翅の赤色半月状斑は雄雌共にカラスアゲハより発達がよく、夏型雄の表面にも現れることが多い。
- 翅頂がカラスアゲハより突出し、夏型で著しい。夏型は大型、斑紋の変異の傾向はカラスアゲハと同様である。
成虫の生活する環境や習性はカラスアゲハに似ているが、路上の湿地で吸水するのは本種の方が多いようである。
神戸では少ない種類と思われているが、北区箕谷附近の山間部、垂水区ジェームス山、鉢伏山では年によってはカラスアゲハより多いこともあり、特に最近は増加の傾向が見られる。1980年8月下旬と9目上旬の2日間、垂水区ジェームス山での観察結果は、モンキアゲハ36、クロアゲハ16、ナガサキアゲハ6、ミヤマカラスアゲハ6、カラスアゲハ4であった(アゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハは除き、一定区域で無作為に採集した結果)。
年3回はどの発生と見られる。第1化の成虫は4月中旬から出現し、下旬より多くなる。夏型は低地では6月中旬にすでに発生を見るが、7〜8月こ多く、9月上旬まで新鮮個体の発生が見られる。10月上旬頃まで残る。
幼虫の食草として日本ではキハダ、カラスザンショウ、サンショウが知られているが、神戸の低地ではおそらくカラスザンショウが主要な食草になっていると思われる。ミカン類はふつうの食草ではないが与えれば少しは食べる個体がある。蛹で越冬する。
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