神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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7.オヤニラミ (スズキ科)

 いわゆる淡水魚マニアの中では人気の高い魚である。

 美しくて精かんな姿や形に加えて独特の習性をもち、手ごろな大きさが飼育に適し、水槽によく飼われている。

 えらぶたの後方に、眼と同じような斑紋があり、眼と錯覚しやすく、四つ目というあだ名もここからついている。

 全長10cm程度、河川の上・中流にすむ。産卵期は4〜6月で、雄が清掃したヨシの茎などに雌が卵を二層に産みつける。雄は、卵とふ化直後の仔魚を保護する。

 気が強く、オヤニラミ同士いっしょにすると激しくけんかをして、相手がきずつくまでやめないことが多い。単独で行動する。

 最近著しく減少している。

 本州の西日本、、四国香川の一部、九州に分布する。

 神戸市内のオヤニラミは六甲山地の一河川にすんでいる。これは放流されたものである。この場所はフェンスがあり、確認しにくいがヨシノボリも多数生息し餌にはこまらない。しかしオヤニラミが定着しつづけるためには難問がある。

 オヤニラミの生息場所の近くには、ブラックバスがいて、その大きな口をあけてまっている。同じスズキの仲間で、どちらも気の強い性格だが、体の大きさがあまりにもちがいすぎ、オヤニラミがブラックバスの腹の中におさまるのは目にみえている。この問題の解決は全国的に深刻な問題である。

(次ページへ続く)

Siniperca(Bryttosus) kawamebari (TEMMINCK et SCHLEGEL)
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