神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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ウルシ属 Rhus sp.

▲脈は不規則だが湾曲している

▲複葉のものと推定される※1



▲発見場所
兵庫区鵯台
の柱状図

ウルシ属

 葉は楕円形か長い楕円形をしており、先は細長くとがるものや三角状にとがるものとがある。基部はくさび形か円形である。葉脈には2次脈・3次脈ともに走行が不規則になるのが特徴である。

 白川累層より産出するが、少ない。

 現生のウルシ属は温帯アジアから地中海沿岸、北アメリカなどに約250種が分布している。現生種が多く、葉の形が多様であるが、化石の葉の形も多様な形で、識別がむずかしい。

(ウルシ科 ウルシ属 Rhus L.)


改訂註※1 34の写真はウルシ属でなく Allphylus 属である。
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