神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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クスノキ属 Cinnamomum sp./ ウリノキ属 Alangium sp.
▼発見場所、
垂水区名谷町の柱状図




▲発見場所、北区山田町の柱状図



▲基部の上から三分脈が出るのが
クスノキのなかまの特徴 (クスノキ属)

▲基部から主脈が3つに分かれる
(ウリノキ属)

クスノキ属

 葉の特徴は基部のやや上部から三分脈の発達が著しいので他のものと見分けがつく。

 葉は楕円形か少し楕円形を細長くした形で、先と基部は鋭い三角形をしている。葉の縁にはのこぎり葉がない。

 白川累層より産出するが、少ない。

 現生のクスノキ属は暖帯から熱帯に生育し、インド、東アジア、マレーシア、メラネシア、オーストラリアにおよそ 250種分布している。日本には4種ある。

(クスノキ科 クスノキ属 Cinnamomum Bl.)


ウリノキ属

 葉は基部の部分がややゆがんだ倒卵形から楕円形をしており、全縁。基部はやや心形で先は長くとがる。主脈は基部から3本でる。

 神戸層群からは藍那累層より産する。

 現生のウリノキ属は、アフリカ西部から東アジア、ニューギニア、オーストラリア東部などに17種が分布する。

(ウリノキ科 ウリノキ属 Alangium Lan.)

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