
▲発見場所
垂水区名谷町の柱状図 |

▲大きいのこぎり葉を持つタイプ
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ヌマミズキ属
このニッサ ア・ヨコヤマイは神戸層群から特徴的に産出
する重要な種である。
葉は卵形から長い楕円形をしており、葉の縁には切れ込みのない全縁のものが多い。しかし、上の標本のような三角状ののこぎり葉をもつものもある。
白川累層の中部と最上部の凝灰岩より多く産出する。葉が大きいために完全な形で採集は難しい。
現生のヌマミズキ属は日本には分布しないが、北アメリカ東部とヒマラヤ地方から東南アジアにわたって8種が知られている。水辺によく生育する。
(オオギリ科 ヌマミズキ属 Nyssa L.)
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■のこぎり葉のないタイプ |
▲いろいろな種類の葉の化石にまじって産出するヌマミズキ
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化石種と現生種の葉脈の比較
| A.B.C. |
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化石種 Nyssa a-yokoyamai |
| D.E.F. |
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現生種 Nyssa aquatica |
化石種と現生種との葉脈は次のような共通点が認められる。
- のこぎり歯は三角形(A.D)
- 葉の縁に沿った脈はうねるような形(A.D)
- 第2脈間をつなぐ細かい葉脈は四角形や五角形の網状脈をつくる(B.E)
- 網状脈の囲みの中の最終脈は枝分かれ状を示す(C.F)
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(棚井1977より)
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