神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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カゴノキ属 Actinodaphne sp./ アカメガシワ属 Mallotus sp.

▲発見場所、垂水区名谷町(左)、北区山田町(右)の柱状図

▲カゴノキ属の化石。葉は非常に細長くのこぎり葉がない

▲アカメガシワ属の化石。葉の基部はハート形で3つの主脈がある。

アカメガシワ属

 葉はひし形に近い広卵形、葉の縁は全縁である。葉脈は基部で3つの主脈にわかれ、葉の先は鋭く、基部は心形か円形を示す。

 白川累層、藍那累層から産出する。

 現生のアカメガシワ属は熱帯地域に広く分布し約140種がある。日本にも1種がある。

(トウダイグサ科 アカメガシワ属 Mallotus Lour.)


カゴノキ属

 葉は楕円形を細長くしたような形で、葉の縁にはのこぎり葉がない。葉脈は2次脈が発達し、葉の縁の近くで上に向いている。

 白川累層上部よりまれに産出する。

 現生のものはアジアの暖帯から熱帯に約100種が分布し、日本には2種ある。

(クスノキ科 カゴノキ属 Actinodaphne Nees)

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