神戸の自然シリーズ21 六甲山はどうしてできたか
  前ページへ 目次へ 次ページへ

1.押し上げられてできた山
塩屋沖合の空からみた鉢伏、鉄拐山

六甲全山縦走コースの中でちょっぴリスリルのある須磨アルプスのやせ尾根。昭和20年代までこのような荒れ山は六甲山のいたる所にあったが、砂防植林の成果で全山緑なす山に生まれ変った。

 六甲山はどうしてできたか・・・・・この難解にして興味深いテーマに挑戦することにした。できることなら難しい地質学用語を使わないで、興味のある人なら専門知識がなくても理解できるテレビの科学番組のような内容を心がけた。カラー写真を多く、文章は短くする、そして読者には六甲を歩いていただくことを前提にした。

 そこで選んだコースは、今や全国的に有名になった六甲全山縦走コースである。1.押しあげられてできた山、2.六甲の上昇に負けなかった川、3.山頂平坦面と六甲の原自然、4.六甲山の上昇を物語る階段地形、5.断層谷・住吉川を歩く、6.六甲山はどうしてできたか、の順に六甲山地生成にかかわる事実を紹介していく。

 この章は六甲全山縦走路の出発地であり、六甲山地のでき方を明快に示す須磨アルプスを中心に述べる。



2万5千分の1地形図 須磨
1.花こう岩と神戸層群がみえる   2.傾いた神戸層群(写真)
3.花こう岩地帯に入る   4.淡路島の眺め   5.大阪湾側をみる

2.の地点で見られる神戸層群

2.からみた花こう岩の崖

前ページへ 目次へ 次ページへ