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樫ヶ峰の北斜面 |
樫ケ峰北斜面の砂防植林工事
六甲山の砂防植林工事の開始は明治28年(1895)にさかのぼる。その後断続的ではあるが六甲全山に植栽工事を施して、現在のような全山緑の山に仕上げた。
今、砂防植林工事のようすがみられる所は殆どないが、この前の斜面では、野球場のスタンドのようなベルト状平地をハゲ山の斜面に造成し、そこへヤシャブシなどの木を植えた跡が、この道からよくみえる。緑回復の初期段階である。
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| 裸地につくられたスタンドのような植栽地 |

採石場の多い六甲断層帯の周辺 |

谷底から尾根に続く人工斜面 |
開発の進む六甲断層の周辺
“断層谷”太多田川の特徴については、すでに4の項で説明した。この東六甲の尾根道では六甲北方への展望が殆どない。ここは頭上を高圧線が通っているので、それがよい目印になる。太多田川の北側斜面の大規模な砕石場がみえるが、防災上の問題もあるが、この調子で砕石が進み山が消えていくと、「この直線状の谷が六甲山地第一級の断層である六甲断層そのものであります」という名調子の解説ができなくなる。
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