神戸の自然シリーズ21 六甲山はどうしてできたか
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岩倉山近くでは道幅が広くなる。

阪急電車の無線中継塔の下が
絶好の地形展望所である。

  1. 断層
  2. 花こう岩
  3. 安山岩
  4. 大阪層群
  5. 段丘推積物
岩倉山から南をみた地形と地質

六甲の上昇を物語る階段状の地形

 さきほどみた奥池から東へ進み、甲山に下りてくる間の地形をみる。500m前後の花こう岩の平坦地から一気に250m前後の驚林寺の平坦地におりるが、その境には芦屋断層がある。さらに甲陽断層を境に上ヶ原段丘70mに移る。

 図中の4の地層は約100万年前の大阪層群の第一海成粘土相当層(Ma 1)である。もとは同じ高さにあった地層が約100万年間に250m、500mの高所にまで地殻変動によって上昇したことを示している。


六甲上昇運動をよく示している東六甲の階段状地形


形からは活火山にみえるが、第四紀よりも古い第三紀にできた甲山


海側からみた東六甲の地形

六甲山地は岩倉山をすぎるあたりから急に低くなる
空から見ると山が落ちこむように町に沈みこむ。手前に全山縦走のゴール塩尾寺がある。


早春の塩尾寺は桜とツツジが美しい。
甲子園大学の近くでみた有馬 ― 高槻構造線。
山麓を走る構造線が町と山とを分けている。

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