神戸の自然シリーズ17 神戸の地層を読む2
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1.神戸にはどんな地層があるか

 1983年に私たちは 『神戸の地層を読む1』を書きました。「神戸の地層」といいながら、当時造成がおこなわれていた現在の学園都市周辺の地層の話だけに終わりました。
 その後、数年間私たちはさらに開発の進む西区へ、そして神戸市の外へも足を運び地層を追いかけてきました。
 その結果、前作を書いた当時とは比べものにならないくらい情報も増え、わからなかったこともわかってきました。この本は「1」 の改定版であり、現在までに私たちの調べた結果のまとめです。

神戸層群と大阪層群の地層 (須磨区総合運動公園北)

3500万年前※1の神戸層群(白い地層)の上に200万年前の大阪層群(茶色の地層)が不整合で重なる。遠方は西区の大阪層群が分布する丘陵である。

改訂註※1 原著では、神戸層群は、新生代新第三紀(1500万年前)の地層とあつかっていますが、その後の研究で、神戸層群は新生代第三紀(3500万年前)の地層であることが判明しました。ここでは、3500万年前と、全面的に書き直しています。
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