神戸の自然シリーズ17 神戸の地層を読む2
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1.いろいろな時代の地層



現在の学園都市
 1998年、神戸外国語大学から西方を写す。



造成中の学園都市
 1982年、現在の小寺大池上空から東方を写す。


 一口に「地層」といってもさまざまな時代、さまざまな種類のものがあります。神戸にはいったいどんな地層があるのでしょうか。

 地層のできた時代によって6つにまとめることができます。

 @沖積層(1.5万年前〜現在)
 A段丘層(10数万年前〜1.5万年前)
 B大阪層群(200万年前〜10数万年前)
 C神戸層群(3500万年前)
 D有馬層群(7500万年前〜7000万年前)
 E丹波層群(3億年前〜1億5000万年前)

 このほかに神戸には、六甲山地を作っている花こう岩(7500万年〜7200万年前)があります。

 それぞれの地層のできた年代が1けた(10倍)ずつ違うことがわかります。私たちの目は遠くにあるものは、ぼんやりとしか見えず、近くにあるものはくわしく見ることができます。同じように、地層の示す大地の歴史についても、現在に近いほどくわしいことがわかります。

 私たちがこの本でくわしく書くのは、このうち「大阪層群」と呼ばれる地層ですが、神戸で見られるいろいろな時代の地層を簡単に説明しておくことにします。


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