神戸の地層解説 神戸の自然シリーズ 神戸の大地のなりたちと自然の歴史 丹波層群(たんばそうぐん)
■丹波層群(たんばそうぐん)

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ビデオ解説1 2'14", MPEG1

 丹波層群について、神戸市西区の明石川で、地層先生が解説してくれます。
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ビデオの撮影場所


■見られるところ
 六甲山地・住吉川のそっての地域、北区山田町、西区押部谷町。

■年代
 古生代二畳紀〜中生代ジュラ紀 (こせいだい にじょうき〜ちゅうせいだい じゅらき:2億5,000万年〜2億年前)。

■説明(地層の特徴)
 神戸で見られる一番古い地層です。大陸から流れてきて、海の底にたまった泥がかたまった泥岩や砂岩と、海にすむケイソウや放散虫(ほうさんちゅう)などの生物がたまってかたまったチャート、サンゴやフズリナなどがたまってかたまった石灰岩からできた地層です。
 チャートと石灰岩は古生代にできたもので、泥岩と砂岩は中生代にできたものです。
 この地層ができた当時は、日本列島はありませんでした。大陸の周辺の深い海・海溝(かいこう)にたまったのが丹波層群です。

丹波層群が見られる明石川
川の底に露出している岩石が丹波層群の地層を形成する砂岩やチャートです。
丹波層群に砂岩とチャートという異なる起源の岩石が見られる理由
プレートの動きによって海底にたい積したチャートなどが大陸の方に運ばれてきます。そこへ大陸から運ばれてきた砂がたい積します。ですから両方の岩石が見られることになります。

砂岩・・・砂が流水によって運ばれたい積した岩石。
チャート・・・海にすむ放散虫(ほうさんちゅう)などの死がいが海底にたい積してできた岩石


丹波層群のチャート(明石川)

丹波層群の砂岩(明石川)

丹波層群の固い岩石を神戸電鉄がまたぐ
(西区押部谷町) この岩石のもとになる地層がたい積したころはまだ日本列島はなかったのです。


左と同じ場所の拡大写真
しゅう曲がみられます。これは長い年月の間に大きな地殻(ちかく)の変動(へんどう)を受けた証拠(しょうこ)です。



もっとくわしく調べてみよう

  1. 丹波層群のくわしい解説 (神戸の地層を読む2)
  2. 六甲山地に見られる丹波層群 (六甲山はどうしてできたか)

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