分布:過去に,北区道場町でオス1頭の記録があるだけです.今までの筆者の調査では市内でそのすがたをみたことはありません.三田市には現在も生息しています.
生態:出現時期は5月中旬から8月までですが,7月中旬を過ぎると数は減ってきます.オオカワトンボのあと,そしてハグロトンボの前にすがたをみせはじめます.清流にすむトンボで,各生息地ではかなりの数がまとまって生活しています.よく晴れた日など,たくさんのメスが流れになびいている水生植物に止まって産卵しています.そんなときオスはメスの気をひこうと必死で,まわりを飛びながらようすをうかがい,メスの直前で突然水に落ちるようにして水面に浮き,翅を半分広げたようにして流されます.こういった行動を通して,やっとメスを獲得できるようです.メスは,ときには水中にゆれるモにつかまって潜水産卵をおこないます.
形態:腹長40〜48mm.一見するとハグロトンボににていますが,本種は翅の後縁が丸みをおびていて外形が少し違います.成熟するとオスは翅が緑から藍色にかがやきます.メスは翅の先端近くに白い点(偽縁紋という)があるので,確実にハグロトンボと区別できます.
|