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| 21.ニシカワトンボ Mnais pruinosa pruinosa |
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| 写真2-29.ニシカワトンボ.北区道場町.1997.5.31. 湿原の脇で静止するオス. |
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分布:北区やその周辺の谷筋を流れる川の上流に行けば,どこでもふつうにみられるカワトンボです.金剛童子山へのぼっていく道路横の溝のようなところにも成虫が集まっていますし,湿原の中の細流,さらに六甲山の高山植物園のような人工的細流にもいます.記録としては,北区道場町,有馬町,有野町,大池,八多町淡河町,山田町,山の街,西区押部谷町,中央区葺合町,灘区六甲山町,摩耶山,東灘区住吉山手,本山町などがあります.
生態:4月下旬から羽化をはじめ,5月中旬には生息地でたくさんの個体がみられます.7月になると個体数が減り,8月をまたずにみられなくなります.神戸をふくむ,糸魚川−静岡構造線より西,中央構造線より北,そしてだいたい兵庫県の西の県境より東の範囲のニシカワトンボの個体群は,原則としてオスは透明翅のタイプしかいなくて,しかも,それが縄張りをもつという報告があります.茶色翅のオスが透明翅のオスといっしょにいる九州などでは,縄張りはふつう茶色翅のオスしかもちません.これは地域がちがうせいなのでしょうが,神戸をふくむ地域のものは別種(ヒウラカワトンボ)であるという研究者もいて話が複雑になっています.
形態:腹長33〜48mm.ニシカワトンボにはいくつかの型があって,神戸でみられるのはオス,メスとも透明な翅のタイプで,それぞれストリガータ型forma strigata,シーボルディ型forma sieboldiといいます.メスはオオカワトンボとにていますが,神戸産のオオカワトンボは翅がだいだい色にみえます.
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