新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
  前ページへ 目次へ 次ページへ

4-4.トンボの科のチェック表 (幼虫の部)

 ここでは少し本格的にトンボの同定のしかたをお話ししてみます.調べるのは「」とよばれる分類単位までですが,トンボの分類や形態を研究するための基礎がここにはふくまれています.野外で手にとったトンボで一度調べてみましょう.なおここでの検索キーは,兵庫県を中心として分布するトンボについて調べるときだけしか使えませんので注意してください.それぞれ1-1からはじめて,当てはまる項目の番号を追いかけていけば,同定できます.


 1.トンボですか?
1-1.下唇が折りたたみ式になっていない
トンボではない
 
 
1-2.下唇が折りたたみ式になっている
2.

 2.トンボ目

2-1.体は細長く,尾端に3個の葉状の気管鰓(尾さい)をもつ
3.
 
 
2-2.体は太く,尾端には気管鰓はなく3個の肛錐と2個の短い尾毛をもつ
6.

 3.均翅亜目

3-1.両側の2個の尾さいは中軸が厚くなっており固く,断面は三角形状.下唇には大きな中央欠刻がある
カワトンボ科
 
 
3-2.尾さいは3枚ともうすく葉状
4.

 4.

4-1.下唇側片の先端は深い切れ込みのある歯となっており,下唇中片には中央に閉じた欠刻がある
アオイトトンボ科
 
 
4-2.下唇側片の先端の切れ込みはあまり深くなく,下唇中片には欠刻がないか,またはあっても小さい
5.

 5.

5-1.尾さいは腹部の長さとほぼ同じで,気管の分岐が不明瞭.肢が長く,下唇の中片に小さな欠刻がある
モノサシトンボ科
 
 
5-2.尾さいは腹部の長さより短く,気管の分岐は明瞭.足は長くなく,下唇中片に欠刻がない
イトトンボ科

 6.

6-1.体表は固く毛を欠く.腹部第3〜6節の背部側縁にヤスリ状の発音器官がある
ムカシトンボ亜目・ムカシトンボ科
 
 
6-2.ヤスリ状の器官はない
7.

 7.不均翅亜目

7-1.下唇は平たく頭部の下面をおおうが,仮面状になることはない
8.
 
 
7-2.下唇は頭部の下面を仮面状におおうようにサジ形をしている
10.

 8.

8-1.触角は糸状,またはひも状で6〜7節からなる.前肢,中肢のふ節は3節からなる
9.
 
 
8-2.触角は太くて4節,とくに第3節が太いものが多い.前肢,中肢のふ節は2節からなる
サナエトンボ科

 9.

9-1.触角は太く短い.腹部背面には2列の突起がある
ムカシヤンマ科
 
 
9-2.触角は細い.腹部はほとんど無毛で平滑である
ヤンマ科

 10.

10-1.下唇中片の前縁中央に1対の突起があり,下唇側片の先端は鋭くとがる歯状になっている
オニヤンマ科
 
 
10-2.下唇中片の前縁中央には突起はなく,下唇側片の先端は鋸の歯状である
11.

 11.

11-1.下唇中片の先端の歯の切れ込みは浅いが明瞭.肢が長いものが多い
エゾトンボ科
 
 
11-2.下唇中片の先端の歯の切れ込みが不明瞭.肢は比較的短い
トンボ科(1) (2)
(注:この基準では判別困難なものがある)


前ページへ 目次へ 次ページへ