神戸の自然シリーズ14 神戸の水生植物
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ヒシ 西区岩岡町 1983.8.
左:ヒシ 西区岩岡町 1984.9.
右:オニビシ 西区岩岡町 1984.9.

3.ヒシ、オニビシ

 ヒシ科の一年草で当地方全域に分布し、最も普通に見ることができる。葉がひし形で名もそのことによる。茎は長く泥中の根から水面までのび、節があり、各節から羽状の水中根が生ずる。花は7〜10月に、径1cmほどで4弁の白色のものをロゼット状に束生した葉の中心部に出して咲くが、小さいために目だたない。
 花のあと、水中で果実がつくられていく。果実の形がヒシのなかまの重要な区別点で、とげの数が2本のものがヒシ、4本のものがオニビシである。とげが4本のものにはもう一種ヒメビシがあり、小形であることで区別できる。冬に岸に打ち上げられたヒシの果実を集めて、その形を調べてみると、形が一定ではなく、大きさにもかなりのちがいがあることがわかる。
 また、隣り合せた2つの池で一方がヒシもう一方がオニビシであるということもあったが多くの池ではこの2種が混生していた。

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