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■5.ヒヨドリ −圧倒される大群の渡り
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3.食 性
このように私たちの身近にいるヒヨドリの親鳥は、どんな物を食べているのか、その食性について簡単にみておこう。非繁殖期の秋〜冬にかけては植物食が多い。特にいろいろな木の実の熟れる秋にはその傾向が強い。春や夏でも果実が熟する季節はそれをよく食べる。モモ、ビワ、ブドウ、サクランボのようなやわらかい果実から、カキ、ナシ、リンゴなど広い範囲の果実を食べるので、果樹園に多くの被害を与えている。もちろん、野生のキイチゴ、ヤマモモ、ノブドウは大好物である。そのほか、エノキ、ムクノキ、モチノキ、センダンのような水分もあって柔かい木の実をはじめ、かたく乾いたヌルデ、ハゼのようなものまで食餌とする。また、冬期の餌の欠乏期にはキャベツ、ハクサイなどの野菜をたべ、農家から日の敵にされる。しかし、春から夏にかけては多くの害虫を食べているのでその償いはしていると思うが・・・・・・間接的なはたらきは無視し、直接の害だけを強調するのが多くの人の心である。
変った食性としてはツバキ、サザンカの花蜜を吸うことである。花に頭をつっ込むので額も頭も花粉だらけで黄色くなる。この花にはメジロもよく来る。ヒヨドリは体が大きいので花をよく落とすから、花粉の媒介には、メジロの方がよいことはいうまでもない。ツバキは「鳥媒花」といわれたりするのはそのためである。
私の庭にくるヒヨドリの中に、必ず花首からもぎとってから、花蜜を吸う性質の悪いのが1羽来た年があり、あまりのひどさに「雀おどし」用の銀色のテープで防がなければならないことがあった。
ウメやモモの花にも蜜を求めてやって来るが、花を落とすので果樹農家から嫌われる原因をここでも作っている。虫類の多い季節はヒヨドリの繁殖期にあたり、前にも書いたような広範囲にわたる動物質を多く食べる。
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