神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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65.ネジバナ(モジズリ)

ラン科
5〜8月

 日あたりのよい野山の芝地や田のあぜなどに生える。
広々とした芝地の中で、鮮やかな桃色の花を見ると、ラン科特有の高貴な感じを受ける。昔から歌によまれ親しまれてきた。

 みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに乱れそめにしわれならなくに(古今集・河原左大臣)

 まっすぐに伸びた茎の上部に20〜30個の小さな花を横向きにらせん状につける。
鐘形の花は、正面から見るとかぶとに見え、桃紅色のほかに白や緑色もある。

 葉は根元だけにつき、斜めに出て、短いさやになって茎を抱いている。葉の裏は白っぽい。根は肥厚して、紡錘状で3〜4本あつまっている。名前は、ねじれた花序からつけられた。

 右巻きも左巻きもあるが、左巻きの方が多いので、別名、左巻きともいう。まれに巻かないのもある。

 和名のモジズリも文字摺のみだれたところになぞらえたものといわれている。

(六甲山・1/3)

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