神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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(箕谷)
94.エノコログサ

イネ科
8〜11月


 道ばたや荒れ地、野原によく生え、子ども達の格好の遊び道具になる草である。緑色のふかふかの毛で被われた花穂を手のひらに軽くにぎり、上向きの毛を利用して上下させ、手品にして遊んだり、毛虫に見たてて使ったり、友達同志でお互いの首すじにはわせ、くすぐるなど、子ども達は変化に富んだ遊びを考える。

 おしべは3本、めしべのたねぶくろの上に2本の花柱がある。花穂にある長い毛は、イネやムギののぎとちがい、花の下についている。葉は短い線形で、細くてまるい茎を抱く。一名、ネコジャラシという。これは、子ネコをじゃれさせる時に使う。また、エノコログサという名は、子犬の毛のようなふさふさの花穂から犬を連想し、イヌコロという言葉から出ている。花の穂が黄金色のものは、キンエノコロといい、花穂が紫色のものは、ムラサキエノコロといい、エノコログサより大きく、成熟すると穂がわん曲するものをアキノエノコログサという。

アキノエノコログサ         (箕谷・1/5)

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