神戸の自然シリーズ9 神戸の野草
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107.ツクシ(スギナ)

トクサ科
2〜4月

 日のよくあたる田のあぜ道や土手に生える。冷たい風が残る2月に土の間から顔を出し、一番に春の訪れを知らせてくれる。土の間から顔を出すさまはとてもかわいい。大人も子どももつくし取りを楽しんでいる。野にあるいろいろな草花とちがって、種子からふえるのではない。穂の部分から出る緑色の粉が胞子と呼ばれるもので、これが地上に落ち繁殖していく。葉と茎はというと、ツクシが枯れるころ、地下茎から緑色のスギによく似た形のものが出てくる。これがスギナで次の年のツクシの栄養を作り、茎にたくわえる。

 ツクシは、おひたしにしたり佃煮にしたりして春の味覚が楽しめる。形が筆に似ているところから土筆(つくし)と、また、草のようすがスギの枝に似ているところからスギナとつけられた。理科教材としては、胞子についている弾子の運動を、見るのに良い。湿ると胞子にまきつき、乾くと広がる。これに息をふきかけると、胞子がとびはねるようすが見られる。

(舞子・1/2)

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