神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
  前ページへ 目次へ 次ページへ
26.マナマズ (ナマズ科)

 「グラグラッと地震がきたら、これのせい。」と昔は大ナマズがあばれたからという理由にされたらしい。今では、ナマズの予知力が評価され、各地の地震観測所にナマズが飼われ、地震予知の仕事をしている奇特なナマズも多いときく。

 川の下流や湖、池などにすむ。魚のくせに鱗(うろこ)がなく、体はぬるぬるしている。長い口ひげをもち、全長60cmをこえることもある。

 産卵期は5〜7月で、小川や水田に入ったり、池や沼の水面に浮いている水草などに卵を生みつける。泥のあるところを好む。

 昼間は、水草の中や岩かげにひそんでいて、夜になると動き出して小魚などを食う。

 ナマズの姿、習性からは想像できないが、詩になったり、山水画に描かれたりしている。魚であるのに魚らしくないという魅力がそうさせるのかもしれない。

 食用にされ、蒲焼きや煮つけにするとうまい。

 北海道、本州、四国、九州に広く分布する。

 神戸市内では、西区の明石川や点在する池などに多く生息している。おもに釣りをしてとらえる。

 水田などにも入りこみ、こんな所にもと思うような場所で網に入ることがある。

 川の中での網での採集は流れの中に茂っている水草をすくうようにす
ると、そこにかくれているナマズを時々とらえることができる。


Silurus (Parasilurus) asotus LINNAEUS
前ページへ 目次へ 次ページへ