神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
  前ページへ 目次へ 次ページへ
35.カムルチー (タイワンドジョウ科)

 この魚が水面に静かにヌーッと姿をあらわした時は、ヘビのような頭に、どきっとさせられる時がある。1923〜1924年に朝鮮から日本に持ちこまれたのが最初で、今では本州・四国・九州各地の平野の池や沼、川に広く分布している。雷魚とも呼ばれている。そのどう猛さから小魚を大食し、典型的な害魚である。産卵期は5〜8月で、水草のしげった水面近くに雄と雌が共同して浮巣をつくる。雄・雌共に巣の下にいて、卵と仔魚を保護する。

 一般に50cm程度にまで成長する。水の汚濁に強く、えら呼吸とともに空気呼吸も行う。

 オオクチバスとともにルアーでの大物釣りに喜ばれている。

 食用になり、肉はうまいが、寄生虫をもっていることがあり注意したい。

 神戸市内では、西区の明石川を中心として、その回りの池や沼に生息している。

 池に流れこむ小さい流れにも小魚を待ちかまえるようにかくれていることがある。

 明石川では、止水の場所にアワがボコツボコツと出ているのを見つけることがあるが、その下に網をさっと入れると5〜6cmのカムルチーの稚魚がたくさん入ることがある。

 生まれて間もないカムルチーは黄色で、はじめは何の稚魚だろうと不思議に思うが、やがて、空気呼吸からカムルチーだとわかる。


Channa (Ophicephalus) argus (CANTOR)
前ページへ 目次へ 次ページへ