
五助橋断層への道
1.水災紀念碑 2.花こう岩と古生層の接触部 3.川と別れる 4.5.6.五助橋断層の断層面 7.大月断層の断層面 8.このあたり展望がきく 2万5千分の1,西宮・宝塚
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このあたり、住吉川の左岸には花こう岩が連続して露出しているが、ところによっては黒っばい古生層が顔をだしている。この古生層は、約3億年前の海底に堆積した地層であるが、約7,8千万年前に地中深くから出てきた花こう岩マグマにとりかこまれたものである。この両者の関係は、住吉川にかかる大谷橋からも観察できる。橋の下流の小さい滝のあたりの川の右岸から川幅いっぱいに白っぽい花こう岩が露出しているが、左岸の崖から崖下にかけて黒っばい古生層が露出している。ここの古生層は花こう岩マグマの熱にやられ、そのとき、花こう岩マグマの成分がしみこんで、いちだんと堅くなり黒光りのする接触変成岩(ホルンフェルス)となっている。ホルソフェルスとは、牛の角のように堅い岩という意味である。
五助ダムヘの道は、甲南斎場の横を通り、神楽岩ダムをこえ、東谷橋へと続く。
東谷橋は、住吉川を渡り七輌場へ向う橋である。見学のコースは、この橋の手前で左に別れて、荒神山の急な東斜面の小道にはいる。胸をつくような急坂を登りきる(高度で約70メートル)と、そこは、荒神台から五助ダムへの広い道である。
いっぽう、市バス荒神台口停留所より住宅街を通りぬけてきたコースは、かつては背の高いアカマツとその林床にモチツツジの多い典型的なアカマツ林であった。そして、この荒神山の南斜面一帯には、御影石を切り出した作業場の跡が林内の諸所に残っていたが、近代的な住宅地となった今はその面影すらもない。
このコースと住吉川沿いのコースとの合流する所からは、五助ダムが正面に見え,ここから一キロメートルたらずの近い距離である。
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