兵庫県南部地震データ集 神戸の自然シリーズ 神戸の大地のなりたちと自然の歴史 地震のゆれの伝わり方(1)

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■2.地震のゆれの伝わり方 (1)
■ 震度分布


図1 全国の震度分布 (気象庁発表資料をもとに作成)

 図1は兵庫県南部地震による全国の震度分布です。震源から離れるほど震度が小さくなることがわかります。それぞれの地域の地盤のようすによってゆれのつよさが違っています。

■ 地震波到達時刻
観測地点 P波到達時刻 S波到達時刻 PS時間 震央距離 震度
明石海峡 5時46分52秒
神戸 5時46分56秒 5時46分59秒 3秒 17km 7
洲本 5時46分58秒 31km 6
大阪 5時47分00秒 5時47分06秒 6秒 45km 4
加西 5時47分00秒 46km 4
高野山 5時47分04秒 66km 4
美方 5時47分09秒 104km 4
尾鷲 5時47分12秒 121km 3
彦根 5時47分14秒 5時47分30秒 16秒 134km 5
5時47分14秒 5時47分32秒 18秒 137km 4
敦賀 5時47分18秒 5時47分35秒 17秒 159km 4
岐阜 5時47分21秒 5時47分39秒 18秒 181km 4
名古屋 5時47分22秒 5時47分44秒 22秒 188km 3
福井 5時47分23秒 5時47分47秒 24秒 195km 4
金沢 5時47分32秒 5時48分07秒 35秒 264km 3
飯田 5時47分32秒 5時48分03秒 31秒 275km 3
横浜 5時47分54秒 5時48分54秒 60秒 432km 2
館山 5時47分53秒 5時49分03秒 70秒 444km 1
東京 5時48分02秒 5時49分00秒 58秒 446km 1
函館 5時49分00秒 5時50分49秒 109秒 945km 0
旭川 5時49分31秒 5時51分52秒 141秒 1199km 0
表1 各地域の地震波の到達時刻
地震波到達時刻は、気象庁発表のものから一部抜粋)

図2 各地域のP波の到達時刻
(気象庁発表のデータをもとに作成、自由学園高等部作成資料参照,一部データ改め。)
図3 震央からの距離と地震波到達時刻 (気象庁発表のデータをもとに作成)

表1、図2は兵庫県南部地震による振動が各地に伝わった時刻をあらわしています。単純に、池に石を落としたときに波が伝わって行くように、(同心円状に)広がっていることがわかります。図3は震央からの距離と地震波の到達時刻の関係です。地震による地面のゆれには、たて波P波)と横波S波)があり、たて波が速く伝わります。P−S時間初期微動継続時間)が震央震源)からの距離にほぼ比例していることがわかります。


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