神戸の地層解説 神戸の自然シリーズ 神戸の大地のなりたちと自然の歴史 大阪層群(おおさかそうぐん)上部・中部・下部亜層ぐん(あそうぐん)
■大阪層群(おおさかそうぐん) 上部・中部・下部亜層群(あそうぐん)

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ビデオ解説1 5'23", MPEG1

 大阪層群について、神戸市西区の西神南の開発現場で、地層先生が解説しています。
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ビデオの撮影場所


■見られるところ
 六甲山地の南側のふもとの丘陵地、垂水区、西区、明石市などの丘陵地、そして大阪湾の海底の深いところなどです。

■年代
 新生代第三紀鮮新世〜第四紀更新世 (しんせいだい だいさんき せんしんせい〜だいよんき こうしんせい:300万年前〜15万年前)。

■説明(地層の特徴)
 大阪平野から播磨平野の丘陵に広がっている300万年前〜15万年前の地層です。レキ・砂・粘土・火山灰の地層からできています。まだ新しい地層なのでかたまっていない軟らかい地層です。粘土は、海や湖の底にたまったものです。レキや砂は川原や山のふもと、海岸などにたまったものです。火山灰の地層は地層のつながりや関係をしらべる役割をします。
 粘土の地層には、化石がふくまれていることがあります。アカシ象(アケボノゾウ)の化石は下部の明石累層(あかしるいそう)という地層から見つかりました。明美累層(めいみるいそう)とよばれる中部の地層からは貝化石が見つかっています。
 明石累層には、青い色の湖にたまった粘土層が何枚もあり、大きな湖があったことがわかっています。明美累層には、黒い色の海にたまった粘土層が何枚もあって、何回も海が入ってきたり、しりぞいたりしたことがわかっています。
 地層の特徴から、下部・中部・上部にわけられることがあります。

■化石
 アカシ象(アケボノゾウ)、貝、木の葉や実などの化石が見つかっています。

西神南の開発で見られた大阪層群のろ頭
粘土、砂、れきがくり返したい積している。

青白い色をした大阪層群明石累層の粘土層
古神戸湖と名づけられた湖の底にたい積してできたもので、アケボノゾウ(アカシ象)が見つかった地層と同じ。

←ここをクリックすると、青い粘土層の解説を聞くことができます。
 
アケボノゾウの発掘記念碑
西神南駅前公園

記念碑の碑文(ひぶん)の一部
「200万年前、ここにゾウがいた...で始まっている。」


もっとくわしく調べてみよう

  1. 大阪層群のくわしい解説 (神戸の地層を読む2)
  2. 大阪層群の高塚山層についての解説 (神戸の地層を読む2)
  3. 青粘土層についてのお話し (神戸の地層を読む2)
  4. 大阪層群から見つかったアカシ象の化石 (アカシ象発掘記)

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