新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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45.カトリヤンマ Gynacantha japonica
写真2-58.カトリヤンマ.小野市青野ケ原.1997.8.23. オスの静止.(新村捷介氏撮影).


分布:市内の雑木林の広がる田園地帯にはまずみつかる種類です.記録は,北区道場町,長尾町,大池,有野町,長尾谷,淡河町,山田町,山の街,西区押部谷町,玉津町,櫨谷町,伊川谷町,美賀多台,春日台,垂水区名谷町,舞子墓地公園,須磨区多井畑,妙法寺町,東灘区本山町,などがあります.道場には1936年の記録もあります.

生態:神戸では6月下旬から7月初旬ころに羽化が始まるものと思われます.成虫は,盛夏のころの日中には雑木林の中などにかくれていますが,夕方暗くなるとどこからともなく無数に現れ,水田のイネの上や,川面,地面すれすれのところをせわしなく飛んでエサをとります.黄昏飛翔するヤンマの中でももっとも暗くなるまで飛んでいます.秋になると,稲刈りあとの水のなくなった水田のあぜなどに,メスが単独で産卵にやってきます.土の中に産み込まれた卵はそのまま冬を越し,次の春にふ化して,その年の初夏には羽化してしまいます.ヤンマのなかまでは非常に幼虫の成長が速く,水田に水がある時期だけを幼虫期間で過ごすので,そこでの生活にうまく適応しています.

形態:腹長46〜53mm.複眼が大きく,小型で,色彩はギンヤンマを連想させますが,体型が全然違うので他種とみまちがうことはありません.メスの尾毛は簡単に折れ,産卵のシーズンになると完全な形のものはほとんどいません.

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