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| 61.シオカラトンボ Orthetrum albistylum speciosum |
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| 写真2-77.シオカラトンボ.西区神出町.1997.7.19. 静止する未熟なオス. |
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分布:市街地もふくめて,神戸全域で,一年を通じてもっともふつうにみられるトンボです.未熟な成虫はよく移動するようで,三宮のどまん中でも成虫が飛んでいるのをみることがあります.記録地を町名だけで示すと,北区道場町,大沢町,長尾町,有馬町,有野台,有野町,大池,淡河町,山田町,鈴蘭台,西区岩岡町,神出町,押部谷町,池上,玉津町,櫨谷町,伊川谷町,糀台,美賀多台,垂水区名谷町,西舞子,舞子墓園,大町,東垂水,美山台,塩屋台,須磨区多井畑,友が丘,車,中央区加納町,北野町,葺合町,諏訪山町,港島中町,灘区六甲山町,摩耶山町,東灘区岡本,御影石町,本山町,住吉山手,向洋町などがありますが,これ以外にも各地にいます.
生態:4月下旬から11月にかかるまでそのすがたをみることができます.これは,暖かい間幼虫が休みなく成長し,次々と羽化していくからです.幼虫の連続的な採集結果からみると,一年二化の群のいることは確かです.かんがい用ため池,水田,溝川,河川,人工的な池,下水溝などあらゆる水域にすみついています.しかし,泥底で浅い水域という環境をもっとも好むようです.日本のトンボの中でもその適応力の広さでは随一で,どのような特質が,このように彼らの適応範囲を広げることを可能にしているのか,まだ十分解明されているとはいえません.オスに警護された状態で単独打水産卵をおこないます.
形態:腹長32〜38mm.成熟するとオスは腹部および胸に白っぽい粉をふいたようになります.メスは,老熟するとうすく粉をふいたようにみえますが,若いうちはそうなりません.メスは別名ムギワラトンボといわれることがあります.きわめて少数ですが,メスでオスと同じように粉をふく個体があります.オオシオカラトンボやシオヤトンボとは標本写真とじっくり比べればまちがうことはありません.
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