神戸の自然シリーズ6 神戸の野鳥観察記
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■3.ホトトギスとウグイス −寄生的繁殖者と犠牲者−

 ホトトギスはヒヨドリほどの大きさで、胸腹の横縞や翼の形から小型のタカを連想させる。その鳴き声から古典でも有名な鳥である。六甲や摩耶で初夏に多く開かれる。夜にも鳴く。

 自分で抱卵も育雛もすることができず、ウグイスに寄生的に托卵繁殖する変った習性から鳥類生態学者の研究対象として古くからよく取り上げられた。

 ウグイスのさえずりは、知らない人がないほど広く親しまれている。スズメほどの大きさで、禍色がかったオリーブ色の目立ない色彩に加えて、人の目のとどきにくい薮の中で生活しているため、姿は声ほどには知られていない。梅にウグイスは、古くから絵になり、歌にも詠まれたが、この両者に特別なつながりがあるわけではない。梅の花の咲く頃から鳴きはじめるので、ときには庭先の梅でさえずるウグイスを見る機会があったからであろう。むしろ、竹か笹に関係が深いといえよう。

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