市街地から六甲山を見て
地図:国土交通省六甲砂防事務所提供(平成8年7月作製)

渚中学校青谷道紅葉谷生田川大師道

 神戸の自然研究グループにより「六甲山のブナとイヌブナ林」が昭和57年3月31日に発行された。大気中の二酸化炭素の増大による地球温暖化がすすむなか六甲山のブナとイヌブナ林は健全かどうか。日本の北限の北海道黒松内低地歌才ブナ林と南限の鹿児島県鹿屋市高隈山ブナ林を訪ね、また白神山地の岳岱自然観察教育林、徳島県の上勝町高丸山のブナ林を訪ね、共通点をさがし、ブナの存続を考えた。

 また、阪神淡路大震災から立ち直るために自然について人々はどう対処していけばよいかを考えた。答えとしては、つね日ごろは、自然の美しい恵みを分かち合い自然の大きな変化や災害が起こるときには、その変化を知らせあって生きていきたい。そのためには自然と観察する機会を多く持つことが必要である。震災復興の町、東部新都心の神戸市立渚中学校の1年生の総合学習の環境グループと共に、身近にできる自然観察から始めようと2つの事を行った。

 1つは学校の庭に咲く花を写真にとって花だよりを作成する。


 もう1つは毎月校舎のベランダから六甲山地の摩耶山付近の遠景を写真撮影し変化の様子を知る。四季の変化は写真の遠景にも現れた。
  1. 新緑のころ
  2. 赤く色ずく紅葉
  3. 全体に落葉樹のため茶色に見え、常緑樹の緑がはっきりわかる冬
  4. そして雪景色
  5. サクラの咲くころ
 このような変化は近づいてみるとどのようにどうなっているのか。初心者にも歩きやすい摩耶山頂点を目指す青谷道で自然観察を行った。そこには刻々変化する生命の力が躍動していた。観察記録の一こまを地図に表し、過去40年余り六甲山地の観察と調査を続けられた廣瀬重夫氏の資料を掲載させていただく。