市街地から六甲山を見て
■紅葉谷を下る

標高の数字は、たとえば600は600m〜650mを示す。

紅葉谷道

 神戸の自然研究グループ著昭和57年3月31日発行の「六甲のブナとイヌブナ林」の50ページ紅葉谷観察図に従って、平成17年1月31日、雪の残る紅葉谷道を写真撮影をしながらたどった。このブナとイヌブナ林の存続を願って、ブナの北限の北海道黒松内町の歌才ブナ林、南限の鹿児島県高隈山のブナ、秋田県藤里町の岳岱自然観察林、徳島県勝浦郡上勝町の高丸山のブナの原生林を訪ね、六甲のブナとイヌブナ林との共通点や相違点を探した。紅葉谷道を有馬へたどる道順に沿って、ブナとイヌブナ林の観察とともにその共通点や相違点を述べる。



<資料>六甲山地北側斜面の植物 (提供:廣瀬重夫)

1.極楽茶屋付近(人の介入の多い部分)
高 木:
アカマツ(枯木もある)、コナラクリアカシデヤマザクラオオバヤシャブシ(植栽)など。
亜高木:
リョウブ、エゴノキ、ケヤマハンノキ。
低 木:
タンナサワフタギ、クロモジシラキムシカリ(オオカメノキ)ヤマツツジシロバナウンゼンベニドウダンコバノミツバツツジネジキアセビウリハダカエデウリカエデ、コゴメウツギ、イヌツゲソヨゴ、シキミ、イヌガヤなど。
林床・林縁:
チヂミザサ、ミヤコザサスズタケ、ネザサ、ススキ、ササノハスゲ、コカンスゲ、ショウジョウバカマ、ヤマジノホホトギスミカエリソウ、アキチョウジ、ハエドクソウ、クサアジサイ、ノササゲ、イヌシダ、ミヤマシケシダ、シシガシラ、コウヤコケシノブ、イワガラミサルナシサルトリイバラ
2.ブナ林
高 木:
ブナイヌブナミズナラ、ウラジロガシ、クマシデイヌシデイロハカエデウリハダカエデイタヤカエデ
亜高木:
ブナイヌブナイロハカエデウリハダカエデ、ウラジロノキ、エゴノキ、リョウブ、ヤマボウシシラキコハウチワカエデなど。
低 木:
ムシカリ(オオカメノキ)シラキ、タンナサワフタギ、クロモジヤマツツジウツギ、キブシ、コアジサイコアカソ、ツルマサキ、アセビ、シキミ、イヌツゲ、ミヤマシキミなど。
林 床:
ミヤコザサスズタケ、キクバヤマボクチ、アカショウマ、ホソバシケシダ。
3.湯槽谷入り口付近
高 木:
アカマツコナラクマシデヤマザクラウラジロガシ
亜高木:
リョウブ、エゴノキウリハダカエデコハウチワカエデコシアブラクリタムシバタカノツメヒメヤシャブシヒノキ
低 木:
タンナサワフタギ、ヤマツツジコバノミツバツツジ、ホツツジ、クロモジアセビ、シキミ、イヌツゲソヨゴ(稀)、サルトリイバラツタウルシ、ミヤマシキミ、ヤマウルシ
林 床:
一部にネザサ、ミヤコザサツルリンドウアリマウマノスズクサヒメヤブラン、トウゲシバ、コウヤボウキ、チゴユリ、ミヤマナルコユリ、オオイワカガミ、ママコナ、テイショウソウ、ガンクビソウ。
六甲山地の低山地の植物相との違いを各々で考えてみよう。