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■沖積層(ちゅうせきそう)
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■西区押部谷町
明石川の両岸に形成されている沖積層。少しはなれた部分は一段高くなっていて、河岸段丘となっています。家は段丘部分に多く建っていて、沖積層の部分は水田になっています(下の写真も見てみよう)。 |
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上の写真の撮影場所 |
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■見られるところ
大阪湾に面した海岸や低い土地、川の両岸の平らな土地。見ることはできませんが、大阪湾の海の底にも沖積層がたまっています。
■年代
新生代第四紀完新世 (しんせいだい だいよんき かんしんせい:10,000年前から現在まで)。
■説明(地層の特徴)
新しい地層で、10,000年前から現在までにできた地層です。大阪湾の海の底には、川によって運ばれてきた砂や泥がたまっています。海に面した低い土地にも、川が運んだ砂や石がたまっていまます。須磨区から東灘区までのJRの線路より南には、沖積層がたまっています。現在の川原には上流から運ばれてきた小石(レキ)や砂がたまっています。六甲山地の南側の市街地では川が運んできた土砂が扇状地(せんじょうち)をつくっています。
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明石川に広がる沖積層と段丘層
明石川の堤防とほぼ同じ高さの土地は沖積層です。川の向こうがわで一段高くなっているところ(矢印)が河岸段丘の段丘面で、そこの地層は段丘層とよばれます。家などの建物は全部、沖積層より一段高い段丘層の上に立っていることに注目してください。沖積層はむかし洪水によって川が運んだ土砂のたい積したところなのです。
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段丘層の上に立つ押部谷小学校
後方の水田は沖積層になります。上の写真を段丘がわから見下ろしたものです。
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今もたい積が続く明石川
沖積層はまさに現在つくられている地層といえます。川が運んだ土砂が川原をつくり、だんだんと川は浅くなっていきます。
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■兵庫区・長田区の市街地(ポートタワーから)
背後の六甲山地は花こう岩でできています。六甲山地のふもとから海の方に向かって続く坂の部分は扇状地(せんじょうち)です。海岸に近い平地は、海のたい積作用によってできた沖積層です。そして海岸部分は埋立地(うめたてち)になっています。 |
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六甲山とその下に広がる沖積層
神戸の市街地はほとんどが沖積層の上に発展しています。六甲山を下る川が運んだ土砂でできた扇状地(せんじょうち)が中心です。
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沖積層に建つ神戸市街地の建物
山のふもとからゆっくりと下り坂になっているのは、扇状地(せんじょうち)の特徴です。
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もっとくわしく調べてみよう
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- 沖積層のくわしい解説 (神戸の地層を読む2)
- 貝の化石が出る沖積層 (六甲の森と大阪湾の誕生)
- 海底の沖積層をさぐる (六甲の森と大阪湾の誕生)
- 大阪湾の地層の年代 (六甲の森と大阪湾の誕生)
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