新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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33.ダビドサナエ Davidius nanus
写真2-45.ダビドサナエ.灘区六甲山町.1997.6.1. メスの静止.


分布:河川の上流にいる,きわめて普通のサナエトンボです.記録は,北区道場町,有野町,有馬町,淡河町,山田町,中央区葺合町,灘区六甲山町などですが,他にも河川の上流をさがせばみつかると思われます.

生態:神戸での成虫の出現期間は,記録によると4月下旬から6月中旬までです.幼虫はきれいな流れの砂や泥底にもぐって生活しています.かつて住吉川のダムには多産しましたが,環境が湿地化し,数が減りました.オスが石の上に止まったり,メスが葉の上で休んでいたりしますが,成虫は意外とみつけにくく,分布記録の多くは幼虫によるものです.メスは流れにオーバーハングする草の下にもぐり込んだりして,水面上20cm程度のところで停止飛翔産卵をおこないます.

形態:腹長27〜36mm.ダビドサナエ属のトンボで神戸で記録されているのは今のところ本種だけですので,あまり他種と混同することはありません.ただしフタスジサナエと同じく,胸側に2本の黒条があるのでまちがえないようにしてください.また兵庫県には,クロサナエやヒラサナエという非常によくにた種がいます

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