神戸の地層解説 神戸の自然シリーズ 神戸の大地のなりたちと自然の歴史 段丘層・段丘面(だんきゅうそう・だんきゅうめん)
■段丘層・段丘面(だんきゅうそう・だんきゅうめん)

※ビデオは、写真をクリックすると小さな動画、「ビデオ解説1」の文字をクリックすると大きな動画になります。
ビデオ解説1 2'12", MPEG1.

 段丘について、神戸市北区山田町を流れる志染川のほとりで、地層先生が解説してくれます。
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ビデオの撮影場所


■見られるところ
 六甲山地のふもとの台地、大阪湾、播磨灘の海岸ぞい、明石川、加古川とその支流の両岸、垂水区・西区の丘陵地などに見られます。

■年代
 新生代第四紀更新世後期 (しんせいだい だいよんき こうしんせいこうき:50万年前〜1万年前)。

■説明(地層・地形の特徴)
 海岸や海底、川原に地層がたまると平らな面ができます。その平らな面が、隆起して地表に残っているのが段丘面です。段丘をつくっている地層が段丘層です。海水面が高い時代に段丘面ができます。海水面が低くなったときには地層がけずられて崖(がけ)ができます。これが段丘崖(だんきゅうがい)です。

 段丘には海底や海岸にできた海岸段丘と川原にできた河岸段丘(かがんだんきゅう)があり、いずれも何段かの階段のようになっています。古い時代にできた段丘面ほど高く、新しい時代の段丘面は低くなっています。

 50万年前〜20万年前にできた段丘を高位段丘(こういだんきゅう)、13万年前にできた段丘を中位段丘(ちゅういだんきゅう)、それよりも新しい段丘を低位段丘(ていいだんきゅう)とよんでいます。

 

志染川に見られる河岸段丘
平らな段丘面のへりは、一気に志染川の方に落ち込みます。一段高くなっているようすがよくわかります。一段低いところの車が止まっているあたりが、上のビデオを撮影した場所です。

段丘面に建てられた山田小学校
上の写真と同じ位置からとった対岸の写真です。一段高くなった段丘面に山田小学校が建てられています。

段丘面に建てられた家々
段丘面ぎりぎりまで家が建てられています。崩れないようにコンクリートで補強されています。

垂水区の海岸段丘
国道2号線が海面より少し高いところを走っており、一番高いところ(段丘面)は山手の住宅街になっています。段丘崖(だんきゅうがい)をけずるようにして、JR−JR−山陽電鉄の線路がしかれています。

左の写真を段丘面から見たところ
段丘面は海面よりかなり高いところにあることがわかります。

垂水区狩口台(舞子)の海岸段丘
海面より一段高くなったところに住宅が密集しています。



もっとくわしく調べてみよう

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