水辺の小動物たち −みずべのしょうどうぶつたち− 神戸の自然シリーズ14 神戸の水生植物 トンボ類


プールや学校ビオトープで見つかるヤゴ(トンボの幼虫)を調べよう!


はじめにイトトンボのなかまヤンマのなかまトンボのなかま


イトトンボのなかま

 イトトンボのなかまの見分けには、腹部の先にある「えら」が大切です。イトトンボは住む場所によって体の色が変化しやすく、茶色っぽいものから緑色をしたものまであります。体の色は判断の基準になりません。


キイトトンボ 2cm 前後

 全体にずんぐりしています。背中側から見ると頭でっかちです。「えら」ははば広く、短く、先が丸くなって、いちばん先だけがちょっぴりとがっています。「えら」にはもようのまったくないものもあるので注意してください。これとそっくりのベニイトトンボはめずらしいトンボで、ほとんど見つかりません。

アジアイトトンボ 2cm 前後

 アジアイトトンボとアオモンイトトンボはそっくりです。アジアイトトンボのほうが少し「えら」のはばがせまいようですが、夏にとれるヤゴには太いものがあり、判断の基準になりません。

アオモンイトトンボ 2cm 前後

 学校ビオトープでは、アオモンイトトンボはいちばんふつうに見られます。アジアイトトンボとの区別はまず無理ですので、必要な場合は専門家に相談しましょう。

クロイトトンボ 2cm 前後

 「えら」にはっきりとした3個のはんてんがあり区別できます。また腹部の横のへりに、一節に一つずつ黒い点があります。

オツネントンボ 3cm 前後

 体がしなやかで下の2種とにていますが、「えら」が太く丸いのが特徴です。また下あごはそれほど細長くありません。5、6、7月ころにだけヤゴが見られます。

アオイトトンボ 3cm 前後

 体がしなやかで、よく動きます。あみですくうと魚がはねるように、ピンピンします。下あごがものすごく細長いのが特徴です。下のオオアオイトトンボとはまず区別がつきませんが、終齢のヤゴは5月を中心に現れ、6月後半にはヤゴはいなくなります。

オオアオイトトンボ 3cm 前後

 体がしなやかです。アオイトトンボとは、まず区別できません。ただ、終齢のヤゴが現れるのが6月になってからのことが多く、やや遅いのが特徴です。7月には羽化して、ヤゴはいなくなります。

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