住吉川中流域の植生風景(1)


 ■住吉川中流域の風景
写真527、住吉川中流域の風景
8月、住吉川
 観音橋より上流側を見たもの(写真527)。少しずつ段差をおいて流れをゆるめると平坦部に土砂が堆積して植物がはびこり、流れは柔らぎ、水に含まれた有機物の分解が促され、窒素(チッソ、N)や燐(リン、P)が植物に利用されます。それによって海水の酸欠の原因となるプランクトンの異常発生が抑えられます。

 川の流れの植物は陸上の汚れた水をきれいにするフィルターとしての大切なはたらきをします。


 




 ■環境別にみる植生

(1) 水ぎわ オランダガラシタテバチドメグサミゾソバ、ヤナギタデ、オオカワジシャ、コブナグサ、キシュウスズメノヒエガマキショウブ
(2) 水ぎわから少し離れて シマスズメノヒエ、イヌビエジュズダマ、シュロガヤツリ、イグサ、ツユクサアメリカセンダングサ、ホウキギク、イヌキクイモ、マルバヤナギ、(高木)、アキニレ(低木)など
(3) 少し乾燥したところ ヨモギセイタカアワダチソウ、ヤブマオ、ヒロハウシノケグサ、カゼクサ、ミヤコイバラ、(小低木)、アカメガシワ(低木)など
(4) つる植物 以上の草木にからみついたり、それらを覆ったりする植物
カナムグラクズ、ツルマメ、センニンソウネナシカズラノブドウヘクソカズラスイカズラアオツヅラフジ
他物に寄りかかるママコノシリヌグイ、イシミカワなど
(5) 河川敷 住吉川では河川敷(かせんしき)にあたる部分は遊歩道になっているが、新落合橋の上手(かみて)で砂防ダムの下手(しもて)では広くて平坦な河川敷がある。人が通るので、踏みつけにも乾燥にも耐えられる草たちが生える。しかし、度が過ぎると何も生えなくなって裸地(らち)となる。
主なものは、ネズミノオ、カゼクサ、ギョウギシバ、オヒシバ、クサイコニシキソウオオバコカタバミなど
たまに踏まれるようなところは、メヒシバ、エノコログサヨモギスギナなど
(6) 川岸(石垣など) ススキ、メリケンカルカヤ、ヨモギ、カワラヨモギ、セイタカアワダチソウホトケノザ、メドハギ、ギンゴケ
低木では、ウツギ、エノキアカメガシワ、ときにはクロマツ



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