アカトンボの見分け方 新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ メスのアカトンボの名前しらべ
 
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■メスのアカトンボの名前しらべ
 メスはオスにくらべると区別の難しいものが多いです。ていねいに観察して名前を決めましょう。またはねのつけねが黄色く色づいているものがたくさんあります。最初の写真の(1)、(2)、(3)は特に注意してみるようにしましょう。

1.はねを見る
 はねに色がついていたり、もようがあるかどうかを調べます。該当する絵をクリックしてください。

  1. はねが黄色く色づいて、特に前のへりが黄色い線のようになっています(キトンボ)。
  2. はね全体がうすく黄色に色づいています(オオキトンボ)。
  3. はねのつけねが赤または黄色く色づいています(ネキトンボ)。
  4. はねの先にこげ茶色の部分があります(→2.へ進む)。
  5. はねの先ではなく、すこし内側によったところにかっ色のバンドがあります(ミヤマアカネ)。
  6. はねには色やもようがついていません。つけねの部分が黄色く色づいていることがありますが(3)番のトンボほどはっきりしていません。時にうす赤く見えることがあるかもしれません(→3.へ進む)。

2.ネキトンボかどうかを見分けます
 胸の横に黒く太いすじが1本だけありますか? 

ある・・・あるときはここをクリック

 ないときは下の解説を読んでから、最初からやり直してください。
ないとき・・・メスのアカトンボは、翅のつけねが黄色いものがたくさんいます。もう一度最初の写真の(1)、(2)とくらべて、ちがう場合は(6)を選んで先に進んでください。


3.はねの先にこげ茶色の部分があるもの
 このなかまは胸の横のもようと、腹のもようを見てください。該当する絵をクリックしてください。

  1. 胸の横の黒いすじはとても細く、ほとんどないように見えます(マユタテアカネ)。
  2. 胸の横の二つの黒いすじは上の方でつながります(→b)(コノシメトンボ)。
  3. 胸の横の黒いすじは二本が平行でつながりません。前の方の黒いすじは上にわずかにとどきません(→c)。腹の横のもようは細長いです(→e)(リスアカネ)。
  4. 胸の横の黒いすじは二本が平行でつながりません。前の方の黒いすじは上にとどきます(→d)。腹の横のもようは小さな点状になっています(ノシメトンボ)。

4.はねに色やもようがほとんどないアカトンボ
 次は体の色を見てみましょう。

  1. 体が黒く黄かっ色のもようがまじっていて、赤くはなりません。胸の横の黒いすじは太く、上の方で2本がつながっていることが多い(マダラナニワトンボ)。
  2. 体が黒く黄かっ色のもようがまじっていて、赤くはなりません。胸の横の黒いすじは細く、2本はくっつくことはなく、はっきりと分かれています(ナニワトンボ)。
  3. 腹部が黄かっ色、だいだい色、または赤い色をしていて黒くはなりません(→4.へ進む)

5.はねに色やもようがほとんどないアカトンボ
 はねにもようがなく、体の黒くならないアカトンボは、6種類います。胸の横のもようと顔面のはん点があるかないかで見分けてください。

  1. (a)の位置に黒い点があります。顔面が青白くなります(マイコアカネ)。
  2. 胸の横のもようは細い黒い線があるだけです。(3)と似ていますが、顔面は白い色をしており、はん点はありません(ヒメアカネ)。
  3. 胸の横のもようは、細い黒い線があるだけです。(2)と似ていますが、顔面は白くなく、まゆのようなはん点があります(マユタテアカネ)。
  4. 胸の横の2本の黒いすじははなれていて、前の方が途中で切れたようになっています(→b)(ナツアカネ)。
  5. 胸の横の黒いすじは近くにあり、前の方の先は細くのびます(→c)(アキアカネ)。
  6. 胸の横の黒いすじは細いです。色はくすんだえび茶色で、はねの脈が赤く色づいていますのでルーペで見てください。この中で一番大型です(タイリクアカネ)。


■以下は答えのらんです。


アカトンボの写真 解説 
そのトンボはミヤマアカネです
 昔は山すその水田にはどこにでもいたアカトンボですが、近年非常に数が減りました。幼虫が流れに生活するので、川や水路があるところでよく見られます。、メスは赤くなりません。
そのトンボはナツアカネです
 秋には水田で卵をうみます。9月の中旬に稲刈り前の水田へ出かけてみましょう。腹部は赤くなるものと赤くならないでかっ色のままのものがあります。
そのトンボはアキアカネです
 代表的なアカトンボで、稲刈り後の水田でよく見つかります。夏は高い山の上で群れをなして止まっています。腹部は赤くなるものと赤くならないでかっ色のままのものがあります。
そのトンボはタイリクアカネです
 海岸近くの池や、学校のプールなどによく顔を出します。10月ころに気をつけてみてください。腹部は赤くなるものと赤くならないでくすんだ草色のようになるものがあります。
そのトンボはマユタテアカネです
 顔面にマユのようなはん点があるので、この名がついています。メスにははねの先が茶色いものととう明なものとがあります。
そのトンボはマイコアカネです
 顔面が青白くなるアカトンボで、舞妓さんの化粧に例えられてこの名がつきました。平地のヨシなどが茂った池に見られます。メスには顔面に小さなマユ状のはん点があるものがあります。はねのつけねが黄色いものがあります。
そのトンボはヒメアカネです
 アカトンボの中でももっとも小さくかれんです。顔面が白くなり、マユ状のはん点はありません。湿地に見られます。
そのトンボはリスアカネです
 木が池におおいかぶさっているような場所に現れます。打水産卵はせず空中から卵をばらまきます。ノシメトンボやコノシメトンボととてもよく似ていますので注意してください。
そのトンボはノシメトンボです
 水田や、水を落とした池のへりに草むらがあったりすると、そんなところで産卵します。アカトンボの中では大型です。リスアカネと非常によく似ていますので注意してください。産卵は空中から卵をばらまくタイプです。
そのトンボはコノシメトンボです
 学校のプールによくあらわれます。何にもない水面に連結して打水産卵します。リスアカネとよく似ていますので注意してください。
そのトンボはナニワトンボです
 林が池と接しているようなところによくあらわれます。老熟してくると、うす青白い粉をふくことがありますが、オスのようになはりません。
そのトンボはマダラナニワトンボです
 絶滅危惧 I 類で、兵庫県でも限られたところでしか見ることができません。真っ黒なアカトンボです。
そのトンボはネキトンボです
 このアカトンボの出現は早く、7月には産卵していることがあります。また幼虫で冬を越します。林のへりにあり、水草がたくさん生えた池によく現れます。腹部は赤くなるものと赤くならないで黄色のままのものがあります。
そのトンボはキトンボです
 10月をすぎてからため池に現れるトンボです。数が少なくめったに見られません。
そのトンボはオオキトンボです
 10月をすぎてからため池などに現れるトンボです。どちらかといえば平地の広い池に現れます。絶滅危惧 II 類です。

 ショウジョウトンボのメスとまちがえないようにしてください。