冬も終わりに近づくと、移動性高気圧が周期的に日本を訪れるようになります。左の天気図は、2001年にはじめてやってきた本格的な移動性高気圧でした。この日は4月下旬なみの暖かさになりました。
移動性高気圧が去ると、続いて前線、低気圧が西から日本にやってきて日本の東海上で発達し、西高東低型(冬型)に戻ります。左の天気図でも右上にある発達した低気圧はそのなごりです。
またこの時期には、日本の南岸沿いを低気圧が移動し、そこへ北から寒気が流れこみ、それに南からの湿った空気がぶつかって、太平洋側に大雪を降らせたりすることがあります。冬の終わりの大雪です。
しかし、移動性高気圧がやってくるたびに、春の気配は強くなっていきます。まさに、「梅一輪一りんほどのあたたかさ」です。 |